窓の外には・・・

窓の外には・・・

赤茶け薄汚れた畳。ベランダの人工芝。錆の浮いた手摺り。しかし、その向こうに見えるものに、惚れてしまいました。幸いなことに、この部屋の旧所有者はただ古びた物件を早めに現金化したいと願っている方でした。交渉もなにもなく、お取引成立。

その日から、私たちは、 窓の外一面に広がる「惚れた」ものをなんとか暮らしに生かしたいと、老いた部屋の中を歩き回りハムスターのような頭脳で算段を始めたのです。